苛性ソーダ吹込み法の適用による有害ガス除去プロセスの開発
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概要
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近年、一般廃棄物焼却処理施設において、酸性ガス (HCl、SOx) 排出濃度が、厳しい規制値 (10ppm [ O2 12%, dry]未満) に設定されている例もあり、排ガス処理のさらなる高度化が求められている。酸性ガスを除去する技術として、大きく分けて湿式法と乾式法の2つが挙げられる。湿式法は、水処理施設などの付帯設備が非常に大きいという課題があり、一方、乾式法は薬剤量の過剰吹込みやコストが高いという欠点があった。そこで、これらの課題を克服するために、当社では排ガス中のHCl、SOxを10ppm以下まで低減させ、さらに従来法と比較して薬剤コストも削減できる苛性ソーダ吹込み法適用プロセスの開発を行ってきた。本稿では、一般廃棄物焼却処理施設にて、排ガス中HCl、SOxの煙突出口濃度を10ppm未満に低減することを目標に実機試験を行い、良好な結果が得られたので、その結果について報告する。
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一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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