木質系バイオマスを原料とするバイオエタノール生産の至適条件検討
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概要
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化石代替燃料の生産及びバイオマス系廃棄物の有効利用のため、本研究では製材所から採取されたスギ鋸屑からのバイオエタノール生産プロセスを検討した。ボールミル粉砕によって粒径75 µm以下に調整された基質に20 mMクエン酸リン酸緩衝液(pH 4.5)を添加し、120℃、15分間オートクレーブ処理を行った。その後アクレモニウムセルラーゼ(Meiji seikaファルマ株式会社提供)を添加し、50℃、150 rpmにて72時間の糖化を行った。糖化液をpH 6.0に調整し、Saccharomyces cerevisiae及びPichia stipitis懸濁液を添加し、30℃、静置にて48時間の発酵を行った。各生成物はHPLCにより分析した。72時間の糖化では、基質1 gからの最大グルコース及びキシロース生成量はそれぞれ0.13、0.080 gであった。糖化液からの発酵による最大エタノール収量は0.056 gであり、糖化で得られたグルコースとキシロースから求められた理論収量に対し52%の収率でエタノール生産が行われたと考えられる。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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