メタン発酵-亜硝酸型脱窒素同時処理プロセスを用いた海産汚損生物のバイオガス化
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概要
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本研究では、「メタン発酵―亜硝酸型脱窒素同時処理プロセス」の実現可能性を調査するために、様々な濃度の亜硝酸態窒素を添加し、現在問題視されている海産汚損生物であるムラサキイガイを基質としたメタン発酵ならびに亜硝酸型脱窒素の同時処理を実施した。亜硝酸態窒素濃度500 mg-NO2- L-1(COD/N:17.2)ではメタン発酵ならびに脱窒素は共働可能であることが明らかとなった。一方、亜硝酸態窒素濃度1000 mg-NO2- L-1(COD/N:8.60)では、メタン生成はほぼ確認されず、亜硝酸態窒素濃度2500 mg-N2- L-1(COD/N:3.44)では、メタン発酵・脱窒素の両反応が阻害を受けたいたことが示唆された。今後は、種汚泥として用いる消化汚泥と脱窒素汚泥の混合比に対する亜硝酸態窒素濃度の影響と、メタン収率の向上について精査し、多機能処理プロセスのさらなる高度化を目指す。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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