処理技術を考慮した有機系廃棄物と廃熱の価値の評価法の提案
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概要
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化学産業等において低炭素化を促進するには,廃棄物や廃熱のリサイクル利用が重要となる。リサイクルを的確に行うには,これまでは費用を払って処分の対象であった廃棄物の価値や廃熱の価値を技術と連動させて評価する方法の開発が不可欠である。本研究では,有機物系廃棄物と廃熱に対して変換技術に連動した図解価値評価法を提案する。提案法は年平均CO2排出量当りの製品製造コストと年平均使用炭素1kg当りのエンタルピーの関係を示したダイアグラム上で作図していくものである。簡単な例として,有機廃棄物と廃熱を水素などの有価なエネルギーに変換する場合を想定して,必要な投入熱量をもとに廃棄物,廃熱の変換ピンチラインを作図するという,提案法の概略を示す。さらに,提案法の応用例として,廃棄物・廃熱の価値に対する選択技術の差異,リサイクルの可否判定などについても検討し,本法の有効性を示す。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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