廃棄物から作製した炭・活性炭の農業利用のための特性化
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概要
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本研究室では、農業で使用済みの塩ビフィルムから作製した活性炭を農業用資材としてのリサイクル化について検討を行ってきた。一般に農業資材として使用する炭素材料には、保水・排水性、肥料保持、農薬及び過剰肥料の吸着、微生物の住居などの性能が必要であると考えられるが、詳細は不明である。さらに、炭のような炭化物は、そもそも燃料として作製してきた由来があり、活性炭のように作製方法、評価方法の規格(JIS)はないのが現状である。本研究では市販されている農業用の炭や水槽用の活性炭などの物性評価を行い、本研究室で作製した活性炭との比較を行うことで炭の特性規格化を行った。その結果、市販の炭には比表面積が少なく、吸着には適さないことがわかった。しかし、表面官能基量では、活性炭を上回る値を示した試料もある。作製した活性炭は肥料保持に効果を示したことから、官能基及びその量と植物育成の関係が重要と思われる。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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