高温高圧水反応による鶏羽毛液状飼料のラット給餌試験による評価
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概要
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未利用有機資源の有効的活用のため液状飼料化技術が注目されている。新規液状飼料製造法として高温高圧水反応を用いた方法が開発されている。この方法を用いることによって既存法と比べ、飼料原料の対象範囲拡大、難消化成分の分解、消化阻害成分の分解などのメリットを付加させることができる。本研究では鶏羽毛を原料とし、高温高圧水反応を用いた液状飼料の可消化率を検証した。また、パイロットスケールでの飼料製造装置を用いて飼料を製造し、ラットでの給餌試験を行い、飼料の嗜好性および増体効果、粗タンパク質可消化率を検証した。180℃、30分の反応条件において鶏羽毛の可溶化率は50%、可消化率は85%であり、高温高圧水による十分な分解効果が得られた。また、ラットによる給餌試験において高温高圧製造法による液状飼料は通常飼料と同程度の可消化率であり、鶏羽毛を原料とした高温高圧製造法による液状飼料の有用性が示された。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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