タイ北部を対象としたバイオマス廃棄物利活用のCDM可能性評価
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究ではタイを対象とし、バイオマスによるバイオエタノールの生産とバイオマス廃棄物から追加的な低炭素なエネルギー生産を行うことによる電力インフラへの貢献によりCDMへの可能性について分析及び評価を行った。具体的には、エネルギー生産を目的としたバイオマスのLCA評価と追加的なCO2削減と国内の電力インフラに貢献するバイオマスガス化発電システム(Blue Tower:BT)の導入についての検討を行った。その結果、BTの導入基数を増やすことでCO2削減効果は高まるが、それに伴いCO2削減費の上昇も示唆された。しかし、太陽光発電の場合は、CO2削減費が平均44,000~63,000円/t- CO2であることと比較すると、BTでは2万円/t- CO2以下であったことからCDM事業としては効果的であることが分かった。したがって、バイオマス廃棄物のガス化発電システムによる持続可能な開発への貢献が考えられ、計画的なシステム導入によりCERを獲得することが可能である。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
- 最終処分場におけるコロイド溶液を用いた自己修復型ライナーシステムに関する実験的検討
- LCA手法による家庭系生ごみ処理の地域システム評価 : コンポストの普及率等の実際的条件を考慮した分析
- 厨芥を対象とした水蒸気ガス化に関する基礎的研究
- 生ごみバイオガス化施設におけるメタン回収量, 環境保全性, 経済性の検討
- アンケート調査による北海道における牛ふん尿の自動撹拌式堆肥化施設とバイオガス化施設の設置効果の解析