炭素同位体比による都市ごみ中バイオマス炭素比率の測定
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概要
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日本の温室効果ガス排出インベントリの作成においては、ごみ組成中のプラスチック割合や繊維中の石油由来合成繊維割合をもとに、ごみ焼却からの化石由来CO2排出量が算定されている。一般廃棄物中のプラスチック割合は、自治体のごみ組成分析調査結果に基づくが、継続性や代表性、調査手法の精度などの点で課題がある。化石由来CO2と生物由来CO2とを区別する方法として、炭素同位体比率に基づく測定法が開発されており、米国ではASTM D6866として標準化され、バイオマス燃料の真贋証明などに用いられている。本法をごみ焼却炉からの排ガス試料に適用が期待されるが、日本の廃棄物焼却炉排ガスに対する測定事例は見あたらない。そこで、日本の廃棄物焼却炉排ガスに対する、炭素同位体比率に基づいたバイオマス由来(化石燃料由来)CO2測定を行い、本手法の有用性について検討した。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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