中間処理施設に搬入された廃石膏ボードの組成調査
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概要
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近年、新築および解体の建築現場から大量の廃石膏ボードが発生しているが、一部の新築系廃材はメーカーが回収してボード原料としてリユースされているものの、大部分は埋立処分されている。また、2007年より紙を除いた石膏も廃石膏ボードと同様に管理型処分場での処分が義務付けられた。しかし、全国的に管理型処分場は依然として逼迫しており、廃石膏ボードのリサイクル技術やリサイクル石膏の用途の研究開発が求められている。 筆者らは、福岡県下の中間処理企業4社と産学官連携による廃石膏ボードリサイクルに取り組んでいる。ここでは半水石膏を製造する中間処理施設に搬入された廃石膏ボードの組成調査結果を報告した。その結果、特に解体系廃石膏ボードに多くの不純物が付着・混入していることがわかった。今後は、解体作業現場の実態調査、解体作業中に不純物の除去や廃棄物の種類ごとの分別の徹底等について解体現場で実証試験を行う予定である。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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