札幌市におけるごみ・資源回収ルール変更の多面的評価
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概要
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札幌市における家庭ごみ収集制度変更の効果について多面的な評価を試みた。札幌市では家庭ごみの有料化だけでなく、雑がみと枝・葉・草の分別回収開始など大幅な収集ルール変更を行った。その結果、現時点では大幅なごみ減量化に成功しているが、雑紙の増加と雑紙への段ボールの混入などの問題が生じている。コストについては、財政赤字削減を目的としておらず、もとより増減両要因が指摘されていたが、焼却炉を一基休止し、新たに建設しないことで370億円の節約効果が見られている。ルールそれ自体だけでなく、新ルール導入に至る過程も着目した。新ルール決定前後に様々な市民参加の機会があった。また、新ルール実施前には説明会が開催され、その回数は2700回、参加者は13万人にのぼった。こうした市民参加の機会や行政の努力は市民の受容につながっており、とくに新ルール導入後、肯定的な評価が増えたことが追跡調査より明らかになった。
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一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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