重質油汚染サイトにおける嫌気性バイオレメディエーションの現地実証試験
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概要
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現在、筆者らは、原位置嫌気性バイオレメディエーションの開発を進めており、今回、現地実証試験の実施状況を報告する。 実施サイトの地盤は、砂質土、シルト、粘性土の互層から構成され、重質油で汚染されている。9ヶ月間の硫酸塩を含む栄養塩溶液の注入の結果、影響範囲では栄養塩の到達が確認されたが、地下水のベンゼン・トルエン・キシレン(BTX)は、初期の最大0.1mg/Lから現状では著しい低減は得られていない。 土壌について、BTX(含有量)では、初期の0.1~数mg/kg_dryから37~60%、全石油系炭化水素(TPH)では、初期の数千~数万mg/kg_dryから60%程度の低減で、TPHのC6-12画分の低減が顕著で、生分解の影響が示唆された。全菌数は、地下水;10^6cells/ml、土壌;10^7cells/g_dry程度存在しており、いずれでも10倍前後の僅かな増加が確認された。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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