産業廃棄物処理資源化ネットワークの技術評価システム
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概要
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岡山県の産業廃棄物の発生量は約1,200万tであり、そのうち約770万t(63.5%)が再生利用され、最終処分量は約46万t(3.8%)である。産業廃棄物の処理ルートは一般にコスト優先で選択されるものと考えられ、処理費が安ければ環境負荷を多く発生する処理施設へも廃棄物が流れてゆく可能性がある。仮に収集処理業者が環境負荷低減を重視しても、廃棄物の発生場所から考えてどの施設のどの技術を選ぶことが環境負荷低減に有効か、という情報にアクセスすることは難しい。県では産業廃棄物処理業者の情報をインターネットで公開しているが環境負荷に関する情報は含まれない。また環境負荷情報があったとしても処理施設を組み合わせて総合的に環境負荷を最小化できる処理経路を見つけることは容易ではない。そこで本研究では、岡山県内の産業廃棄物の中間処理、資源化、最終処分事業者に対してアンケート調査やヒアリング調査を行ない施設技術データベースを構築するとともに、産業廃棄物の排出から処分に至るまでの輸送も含めた環境負荷・コスト・消費エネルギー等を総合的に評価できるツールを作成した。
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一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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