廃石膏ボードの埋立処分に伴う硫化水素の発生抑制に関する基礎研究(第3報)
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概要
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前報までに、準好気性埋立構造であれば硫化水素の発生が抑制できることを示した。そして、嫌気性埋立構造でも廃石膏ボードと廃棄物を混合埋立することで硫化水素の発生抑制が可能であることを示した。本研究では、引き続き混合埋立した廃棄物による硫化水素発生抑制効果の継続性と発生抑制のメカニズムについて検討した。その結果、埋立構造によらず硫化水素発生抑制効果の持続を確認した。しかし、浸出水中には埋立構造に種類によらず硫化水素が検出された。浸出水中の硫化水素濃度は、嫌気性埋立構造に廃石膏ボード単体で埋立した実験槽で高濃度で検出されたが、廃棄物を混合埋立した実験槽では廃棄物の種類によらず硫化水素濃度は廃石膏ボード単体の場合に比べ1/400以下の濃度であり、硫化水素が廃棄物に固定化されることで浸出水への溶解が抑制されたと考えられる。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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