音波探査を用いた海面廃棄物最終処分場の廃棄物投入状況等の把握
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概要
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海面の廃棄物埋立において、廃棄物の沈降現象や拡散現象などを捉えることが、処分場の管理、周辺環境への影響を把握する上で重要である。しかし、こうした現象を現場レベルで把握することは容易ではない。これは水中に濁りなどが生じ、現象を観察し難くしていることが原因の一つである。このため、比較的安価なソナーを利用した音波探査を実施することで、埋立廃棄物の沈降・拡散現象などを把握する手法を検討した。その結果、定点観測による音波探査を利用して得られた画像から、適切に投入物の沈降速度などを求め、沈降・拡散現象を把握することができることが示された。また、移動観測による音波探査では、底面の形状を捉えることが可能なことが示され,埋立廃棄物層の堆積状況を捉えられることが示された。以上のことから、音波探査では、海面廃棄物最終処分場の薄層埋立工法等による廃棄物の投入の管理・監視法として有効な手法であることが示された。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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