エネルギー自立型堆肥・炭化プロセスの開発(炭化設備の導入)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
廃棄物系バイオマス発生量の大半を占める家畜排せつ物、食品残渣、下水汚泥等の湿潤バイオマスの発酵状態を制御して外部から加熱せずに乾燥させる堆肥化技術と,バイオマス自身の熱分解で発生する揮発分を燃料とする炭化技術を合わせた、エネルギー自立型堆肥・炭化プロセスの開発を行った。 炭化設備は外熱式ロータリーキルン方式を選定し、熱分解揮発ガスの燃焼条件は温度800℃、滞留時間2秒以上とした。湿潤バイオマスを水分30%まで外熱を用いず乾燥した発酵乾燥品(堆肥)を1t/hで炭化し、エネルギー自立運転が可能である事を実証した。得られた炭化物は、一般炭の半分強の熱量を保有していた。今後、湿潤バイオマスの大量発酵乾燥と長時間の安定したエネルギー自立型炭化運転技術を確立する。また、カーボンニュートラル固体燃料としての炭化物用途の開発を行う。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
- 最終処分場におけるコロイド溶液を用いた自己修復型ライナーシステムに関する実験的検討
- LCA手法による家庭系生ごみ処理の地域システム評価 : コンポストの普及率等の実際的条件を考慮した分析
- 厨芥を対象とした水蒸気ガス化に関する基礎的研究
- 生ごみバイオガス化施設におけるメタン回収量, 環境保全性, 経済性の検討
- アンケート調査による北海道における牛ふん尿の自動撹拌式堆肥化施設とバイオガス化施設の設置効果の解析