産業廃棄物焼却炉排ガス洗浄排水を対象としたふっ素化合物モニタリング装置の開発
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概要
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工場排水のふっ素化合物のモニタリング装置として、イオン電極法に準拠した自動フッ素イオン測定装置の使用が一般的であり、当社でも使用している。しかし、産業廃棄物焼却炉の排ガス洗浄排水を測定対象とする当社の場合、自動フッ素イオン測定装置の測定値がランタン-アリザリンコンプレキソン吸光光度法の測定値よりも一桁程低くなっていた。この現象は高マグネシウム塩濃度に起因した高イオン強度による活量係数の低下と、弱い錯体MgF+生成によるフッ化物イオン濃度の減少で説明できた。そうであれば排水試料を多量の水で希釈して活量係数を1に近づけ、かつ弱い錯体MgF+を解離させてフッ化物イオンとすることで、イオン電極により測定できるはずである。この考えに基づいて排水試料の希釈装置を製作し、既存の自動フッ素イオン測定装置に付設した結果、モニタリング装置として十分な精度の測定ができるようになった。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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