トラッブグリースの性状評価と第二世代BDF化への品質向上化技術の開発
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概要
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泥状のトラップグリース(厨房排水と下水管の間に設置されている阻集器内の廃油脂類)を第二世代BDFの原料として利用する場合には,食品屑などの夾雑物を多く含んでいるため,油脂および脂肪酸などの原料となる燃料成分を分離回収するための品質向上化処理が不可欠である.品質向上化処理として簡便な分離回収法,例えば,加温による油相としての相分離を検討するため,本研究では,性状が十分明らかにされていないトラップグリースに対して性状評価を行い,燃料成分のモデル系の固液平衡(SLE)を調べた.その結果,60℃に加温すればどんなサンプルでも液化できることがわかった.実際に実サンプルを60℃に加温して泥状のトラップグリースから燃料成分を相分離できることを示した.また,相分離後に燃料成分を回収するための適切な固液分離法も明らかにした.本品質向上化処理により,不純物成分も大きく削減できることがわかった.
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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