食品卸業を拠点とするバイオディーゼル燃料実証試験
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概要
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食品卸会社と大学が連携して、廃食用油から製造したバイオディーゼル燃料(BDF)の実証試験を行っている。食品卸会社は商品配送と同時に廃食用油を回収するため、収集コストはゼロとできる。元の油種・使用履歴・使用した機器などを把握することができ、これらとBDFの品質との関係を調べることができる。低温特性に優れるのは、動物性油脂を含まない菜種油であることを明らかにした。低温で析出し、燃料系の閉塞の原因となるものは、飽和脂肪酸メチルエステルであることを確認した。この析出物を低温で除去することにより、低温特性が改善される。菜種油を中心としたBDF製造と低温析出物の除去により、福島市周辺の厳冬期を、添加剤を加えることなく、配送車両等を運行することができた。
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一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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