さまざまな有機性廃棄物のメタン発酵処理における炭素および肥料成分収支
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概要
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メタン発酵は堆肥化と並び,古くから有機性廃棄物の代表的な処理方法として用いられてきた。最近では固形廃棄物にも適用が広がり,有機性廃棄物の有効利用,資源化技術としての期待がある。真に資源化技術となりうるのかは,データに基づいて評価しなければならないが,運転に関する公表データは少ない。またさまざまな有機性廃棄物が対象となりうるが,廃棄物特性あるいは施設の構成による違いを定量的に評価した例はない。 本研究では、技術選択のための基礎情報提供を目的とし,さまざまな有機性廃棄物を原料とするメタン発酵施設を調査した。従来より,メタン発酵は回収ガスを主たる生産物としている。脱離液は水処理後に放流されるが,もし肥料(液肥)として利用できれば,水処理費用を削減できる。そこで搬入物により施設を分類し,次に施設よりサンプルを入手・分析し,固・液・ガス間の肥料成分収支をとり,液部分の肥料成分含有率を明らかにした。
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一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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