高温可溶化技術を利用した下水汚泥の高効率メタン発酵技術に関する研究
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概要
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下水処理には多くのエネルギーとコストが必要であり、また、下水汚泥の焼却処分による二酸化炭素排出も大きな問題となっている。下水汚泥の処理には多くのエネルギーを要するので、下水汚泥を処理・処分するのではなく、バイオマス資源とみなして活用する方法が模索されている。本研究は、80℃の好気-高温環境下で耐熱性プロテアーゼを産生する微生物を利用する高温-急速可溶化技術であり、発表者らがシーズを有する好熱性細菌Anoxybacillus sp. MU3(以下、MU3株、図1)を利用するものである。MU3株が産生する酵素は、優れた熱耐性を示し、広いpH範囲で高いタンパク質分解能を有する。MU3株をメタン発酵の前処理として使用した基礎実験の結果、原料である下水汚泥は可溶化が促進された。この結果をもとに、メタン発酵の前処理工程として利用し高温可溶化菌を用いた有機性廃棄物の高温可溶化メタン発酵実験を行った。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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