沈水植物由来のメタン発酵消化液の肥効評価
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概要
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閉鎖水域であるために栄養塩が蓄積しやすい湖沼等において、沈水植物等の湖辺植生帯の再生・保全による水辺環境管理の重要性が高まっている。水辺環境の効果的な維持管理のシステムのひとつとして、著者らは刈取を行った沈水植物を資源と考えメタン発酵による沈水植物のバイオガス化を行い、派生する消化液を液肥としての利活用ついて、肥効試験を行い、生ごみ由来の消化液と比較評価した。実験結果より、沈水植物由来の消化液および生ごみ由来の消化液について肥効試験を行った。乾燥重において、沈水植物由来の消化液のみの区は生ごみ由来の消化液のみと同等であり、窒素含有量では若干高い値を示した。また、化成肥料区より沈水植物由来の消化駅のみおよび生ごみ由来の消化液のみの区は低い値を示したが、P、Kの補足添加を行うことで乾燥重は回復した。従って、効率的に利用するには消化液に不足しているP、Kの補足添加が有効であると考えられ、液肥として化成肥料に代用し利用することが可能であると考えられる。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
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