熱融着を利用した容器包装リサイクルプラスチックの分離
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概要
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加熱により軟化したプラスチックと金属等の板が付着する現象である熱融着現象に着目し、プラスチックの分離に応用することを考えた。熱融着を利用したプラスチックの分離はペレット状プラスチックで研究がされているが、容リプラの多くはペレット状ではなく薄いフィルム状プラスチックであるため、金属板との接触面積当たりの質量が小さく、分離が困難である可能性が考えられる。またフィルムの場合は添加剤が大量に使用されているものもあり、表面特性が変化し融着温度が変化している可能性がある。 そこで、フィルムを対象とした熱融着による分離を検討した。結果、熱融着を利用した分離がフィルム状プラスチックにも応用できることがわかり、PEとPP以外のプラスチックの除去は困難であるものの、塩素系プラスチックは70℃程度の融着温度で高い分離ができることがわかった。また、プラスチック表面の汚れが融着温度を高めることが分かった。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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