過熱蒸気を用いたアスベスト含有建材の無害化・再資源化技術の開発 その2 アスベスト含有建材処理物の透過型電子顕微鏡による評価
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概要
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アスベスト含有建材のストックは4,000万トン以上あり、今後、建築物の解体に伴って、大量に廃棄されることが予想されている。本開発では、過熱蒸気を利用して、アスベスト含有建材を大量に無害化・資源化できる新技術を開発し、実用化を目指している。 その開発の中で、過熱蒸気処理した無害化処理物を透過型電子顕微鏡法によって評価した。その結果、以下の知見を得た。 (1)処理温度950℃で保持時間5分間以上、過熱蒸気処理した無害化処理物では、クリソタイル繊維とクリソタイルと疑われる繊維は不検出となり、石綿重量濃度としても0μg/g(0%)となることを確認できた。 (2)過熱蒸気を用いた本技術では、処理温度950℃で保持時間5分間することで、アスベスト含有建材を破砕することなく、確実に無害化できることを確認できた。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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