輸出予定の金属スクラップの品目調査結果と適正管理の課題
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
有害物質管理・防災・資源回収の観点から、金属スクラップの発生・輸出の実態を解明し、適正管理方策を提示することを目的として、輸出予定の金属スクラップに対して品目調査を実施した。約10tの金属スクラップを二回調査した結果、産業系スクラップが大半を占めていた。鉛バッテリー、電池類、デスクトップ型パソコンやブラウン管モニタ・テレビなどが確認された。これらはバーゼル法・条約の規制対象と考えられるが、バーゼル法に関連する現行の事前相談や税関検査などで輸出前に確認するのは困難であったと考えられる。加えて、各種機械類や多種の家電製品などが雑品の中に多数混入していることがわかった。有害物質管理の観点からの不法輸出防止対策とともに、国内での資源回収システムの強化も求められる。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
- 最終処分場におけるコロイド溶液を用いた自己修復型ライナーシステムに関する実験的検討
- LCA手法による家庭系生ごみ処理の地域システム評価 : コンポストの普及率等の実際的条件を考慮した分析
- 厨芥を対象とした水蒸気ガス化に関する基礎的研究
- 生ごみバイオガス化施設におけるメタン回収量, 環境保全性, 経済性の検討
- アンケート調査による北海道における牛ふん尿の自動撹拌式堆肥化施設とバイオガス化施設の設置効果の解析