ステンレス鋼の平均使用回数と平均使用時間の推計
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概要
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我々の物質利用の状態を計測する指標として、物質の平均使用回数や平均使用時間は有益と考えられる。一般的に、使用回数が多く使用時間が長いほど、有効かつ効率的な物質利用をしていると解釈できるからである。本稿では、2005年のステンレス鋼のフローをベースに、これらの値を推計した。その結果、ステンレス鋼はそのライフサイクルにおいて平均1.9回(使用済みスクラップのステンレス鋼用の回収率が50%の場合)から4.3回(同80%の場合)使用されるものと推計された。また、推計されたステンレス鋼の平均使用時間は長くて100年であった。持続可能な物質利用の観点からすれば、この値は満足のいく値とは言えないが、平均使用時間は使用済みスクラップの回収率や最終製品の平均寿命の影響を大きく受けることから、これらの要素の改善によりより効果的かつ効率的な資源の利用が可能となる。
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