クローズドシステム最終処分場におけるメタン発生量の簡便な推定方法の提案
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概要
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人間活動の拡大に伴いメタンや二酸化炭素などの温室効果ガスが増大し、地球規模での環境問題である温暖化が進行している。その温室効果ガスの発生源の1つとして最終処分場から発生するメタンが挙げられる。そこで地球温暖化防止のための最終処分場から排出されるメタン発生抑制対策を講じる第一ステップとして、処分場から発生するメタン量の推定が必要であるが、メタン発生量についての研究報告例は少ない。従来のメタン発生量の推定方法はチャンバー法により埋立地表面の極一部を覆って作った密閉空間中のガス発生量を推定するとともにサンプリングしたガスを実験室に持ち帰り組成分析を行って発生量を推定するものである。しかし、最終処分場ではメタンが不均一に発生しているので、メタン発生量の全体像を把握するためには、多くの試料が必要となり、また試料採取・分析に多大な労力、時間、経費等がかかる等の問題があった。そこで、本研究ではクローズドシステム最終処分場(CS処分場)内のメタンの空間平均濃度を簡易に測定できるハンディータイプオープンパス型メタン計測器(HOP計)を用いて求めた最終処分場内のメタン空間平均濃度変化からメタン発生量の簡便に推定する方法の提案の実用性を示した。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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