管理型最終処分場における埋め立て途中と終了後の浸出水水質挙動比較
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概要
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管理型最終処分場の埋め立て途中の区画と、既に埋め立てを終了した区画の浸出水水質について、経年変化挙動を比較評価した。埋め立て途中の区画では、経過月数に対し、直線的な電気伝導率の上昇挙動が確認され、その理由として、埋め立て物由来の塩類量増加と微生物活性の上昇が考えられた。また、埋め立て終了区画では経過月数との関連性がない二価のイオン類についても、埋め立て途中の区画においては濃度上昇挙動が確認され、これは廃棄物層内雰囲気が好気性であり、再吸着や不溶化することなく、直接洗い出されるためと推察された。さらに、埋め立て途中ではアンモニウムイオンに対する炭酸水素イオン濃度比の指数関数的な低下がみられ、廃棄物層内雰囲気の嫌気化により有機物分解の代謝ガス中の二酸化炭素濃度が相対的に低下することが原因と推察された。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
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