廃石膏ボードの埋立処分に伴う硫化水素の発生抑制に関する基礎研究(第2報)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
管理型最終処分場内では廃石膏ボードと有機物が共存することにより硫化水素の発生が懸念されている。前報で、焼却残渣や破砕残渣を廃石膏ボードと混合埋立することで硫化水素の発生抑制が可能であることを示した。本研究では、発生抑制効果の継続性と発生抑制のメカニズムについて検討した。その結果、硫化水素の発生抑制効果の持続が確認できた。しかし、気相中で硫化水素が検出されなかった実験槽においても、浸出水から硫化水素が検出された。浸出水中に含まれる硫化水素は溶存態と固体粒子に分けられ、固体粒子から発生する硫化水素が過半数を占めた。実験層内で発生した硫化水素は廃棄物と反応し硫化物となり固定化された。硫化水素が廃棄物層中で固定化されることで硫化水素の放出が抑制されることが判明した。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
- 最終処分場におけるコロイド溶液を用いた自己修復型ライナーシステムに関する実験的検討
- LCA手法による家庭系生ごみ処理の地域システム評価 : コンポストの普及率等の実際的条件を考慮した分析
- 厨芥を対象とした水蒸気ガス化に関する基礎的研究
- 生ごみバイオガス化施設におけるメタン回収量, 環境保全性, 経済性の検討
- アンケート調査による北海道における牛ふん尿の自動撹拌式堆肥化施設とバイオガス化施設の設置効果の解析