レーザーメタン計を用いた最終処分場内のメタンガス平面濃度分布調査
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概要
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廃棄物最終処分場内で発生するメタンガスの発生状況を詳細に把握するため、レーザーメタン検知器とGPSを用い、最終処分場内を平面的に網羅して調査することにより、処分場全体におけるメタンガスの平面濃度分布の把握を試みた。調査は、埋立終了し最終覆土が施工された管理型最終処分場において実施し、縦横10m程度のメッシュ状にメタンガス濃度のデータを採取した。その結果、全体的に10ppm前後のメタンガス濃度の分布が確認され、一部の箇所にて他の箇所より高めの濃度が比較的広範囲で確認された。また、平面分布調査と併せて実施したチャンバー法による地表面ガスフラックス調査との結果の比較を行い、全体的なガスの発生傾向として、両者でほぼ整合がとれていたことが確認できた。このことから、最終処分場におけるガスの発生傾向をある程度高い精度で把握するための手法として、レーザーメタン検知器とGPSを用いた本手法の有効性が示された。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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