海面埋立処分場における好気的埋立の基礎実験
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概要
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管理型海面埋立処分場では、埋立終盤に内水容積が減少するに伴い、内水水質が急激に悪化するため、水質悪化防止対策の検討が必要と考えられる。本検討では、廃棄物層内雰囲気による浸出水水質の違いを実験・調査した。海面埋立処分場を模した実験装置で、準好気性埋立、うね工法、中間性埋立、嫌気性埋立、陸上埋立、キャッピングの計6種の埋立条件を設定し、浸出水水質との関係を検討した。調査水質項目は、pH、EC及びCOD、TOC、Cl-、T-N、NH4+、NO2-、NO3-濃度である。嫌気性埋立ではCOD、TOC、T-N、NH4+濃度が高く、EC、Cl-濃度が低かった。陸上埋立では総じて低かった。準好気性埋立、うね工法、中間性埋立では、嫌気性埋立と陸上埋立の中間となった。廃棄物層内を好気的雰囲気に保つことで、嫌気的雰囲気の場合よりCOD、T-N等の浸出水中濃度を低減でき、水質悪化防止に寄与できることが示唆された。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
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