溶融スラグ中PbおよびCaの化学形態とPbの溶出特性の関係について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
溶融スラグは路盤材、インターロッキングブロック材、アスファルト骨材などに利用可能である。しかし様々な条件がスラグ品質に影響を与え、同じ品質のスラグを安定して確保できない場合があるなどの問題点があり、有効利用は十分とは言えない。その問題点の1つとしてスラグ中Pbの溶出がある。本研究では環告46号試験Pb溶出濃度に差が見られる5つの実スラグについてXAFS(X線吸収微細構造)を用いた定性評価を行い、Pb溶出濃度との関係を調査した。今回の測定でXAFS測定は非晶質構造、微量元素の化学形態評価に非常に有効であることがわかった。PbのXAFS測定ではPb溶出濃度に対応した変化は確認できなかったが、本スラグ中PbはPbSiO3とPb(メタル)で存在していることが考えられた。網目修飾イオンであるCaにおいてもPb溶出濃度に対応した変化は確認できなかったが、本スラグ中CaはAnorthite、Wollastoniteとして存在していることが考えられた。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
- 最終処分場におけるコロイド溶液を用いた自己修復型ライナーシステムに関する実験的検討
- LCA手法による家庭系生ごみ処理の地域システム評価 : コンポストの普及率等の実際的条件を考慮した分析
- 厨芥を対象とした水蒸気ガス化に関する基礎的研究
- 生ごみバイオガス化施設におけるメタン回収量, 環境保全性, 経済性の検討
- アンケート調査による北海道における牛ふん尿の自動撹拌式堆肥化施設とバイオガス化施設の設置効果の解析