溶融スラグのアンモニウムイオン吸着剤としての有効利用に関する基礎的研究(第2報)
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概要
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廃棄物溶融スラグの環境浄化材として大量に発生している非晶質スラグのアンモニウムイオン吸着剤の利用可能性について検討している。前報では吸着剤を作成する場合スラグの塩基度、固液比が重要であることがわかった。特にゴミ溶融スラグへの二酸化ケイ素は塩基度を下げ、吸着力は上昇した。吸着剤を作成する場合、下水汚泥スラグに比べて能力が劣るゴミ溶融スラグの吸着力を高めるために、ケイ素、リン化合物および鉄化合物の添加効果について検討した。その結果、二酸化ケイ素単独よりも二酸化ケイ素およびリン化合物を添加した場合の方が吸着能力を高めることができた。その理由しては、アンモニウムイオン吸着に悪影響を及ぼす炭酸カルシウムが生成しなくなったことが考えられた。また、ゴミ溶融スラグにケイ素、リン等の含有量の多い下水汚泥スラグを添加することにより吸着力が高まることがわかった。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
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