一般廃棄物焼却残渣における銀、パラジウムの賦存量と回収方法の検討
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概要
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一般廃棄物焼却残渣を対象としてAgおよびPdの賦存量を推定し、回収法として溶媒抽出法の適用を検討した。Ag、Pdの焼却残渣中濃度測定結果を総合すると、Agは焼却灰で4.4~51ppm、焼却飛灰で18~79ppm、溶融飛灰で103ppmであり、調査した文献よりやや高い濃度で含まれていた。これらの値を用いて求めた最終処分焼却残渣中に含まれるAgおよびPdの濃度を埋立処分場の実試料中の濃度と比較すると、ほぼ一致していた。溶融飛灰について溶媒抽出法を適用すると、99%のZn、81%のPb、94%のAgが分離抽出された。このとき最終残渣重量は約4%に減量化された。Agは酢酸アンモニウムの画分に多くが分配された。灰中のAg化合物は大部分がAgClであることがXANES分析より示唆された。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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