輸送手段を考慮した廃棄物移動モデルによる環境負荷の推計
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概要
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本研究では、都道府県間移動を対象とし複数の輸送手段を考慮した廃棄物移動モデルを構築し、中間処理目的の産業廃棄物の移動における輸送時のエネルギー消費量とそれに伴う環境負荷の推計に適用した。推計方法としては,トンキロ法を採用し,輸送手段別ごみ種別に、輸送される廃棄物重量と輸送距離を乗じた値に対し,エネルギー消費量や環境負荷の原単位を乗じた。エネルギー消費量とCO2排出量では自動車由来の消費量が大半を占め,船舶のエネルギー消費量は非常に小さく、船舶輸送へのシフトがこれらの環境負荷の軽減に大きく貢献することが考えられる。一方、SOx排出量については船舶へのシフトによる削減効果がほとんどない。自動車輸送におけるSOx排出原単位が減少している傾向を踏まえると、SOxの排出量が増加する可能性もある。このように複数の環境負荷に注目した結果,輸送手段に関し,トレードオフが生じることがわかった。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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