小規模廃棄物発電用の低発熱量ガス駆動火花点火機関開発に使用する模擬ガスの生成
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概要
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本報では,数kWから数十kWレベルの小型の廃棄物発電を提案する.長所として設置した事業所内で発生する廃棄物の一部をその場で処理することと,素性の明確な廃棄物だけを限定して扱うことが期待される.これを実用化させるためには,2.1MJ/Nm3程度の発熱量の低いガス化ガスで市販の安価な汎用火花点火エンジンを駆動させる手法の開発が求められる.この開発にはエンジンの試験用に発熱量の低いガス化ガスを模擬した試料が必要となり,ガソリンエンジンを使った模擬ガスの生成方法を検討した.ガス燃料を生成し,ガス燃料の組成と発熱量について,実験値と平衡計算の結果を比較すると,燃焼行程の高温状態を仮定した平衡計算が実験値に近い傾向を示した.このことから部分燃焼ガスの模擬ガスをガソリンエンジンを用いてガソリンから生成する場合,その組成は燃焼行程開始直後の高温を仮定した平衡計算の結果で概算できる.
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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