家畜ふん尿バイオガス化施設におけるバイオガス利用方法の現状分析と普及策の検討
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概要
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家畜ふん尿の適正処理・有効利用のためにバイオガス化施設の活用が考えられているが、既存研究で、施設を設置した畜産農家がバイオガスのエネルギー利用を施設の利点として評価していないことがわかった。本研究では、アンケート調査によりバイオガス利用の現状や課題を明らかにするとともに、今後のバイオガス利用の形態を検討した。 バイオガスの利用先として最も多い発電機は維持管理費がかさみ停止する場合があること、発電電力の売電割合が小さいこと、ボイラはバイオガスを使いきれないこと等が明らかになった。さらに、精製バイオガスのガスボンベの圧縮充填利用と有機性廃棄物の施設への受け入れに対し、それぞれ81%と64%の設置農家が賛同した。これらから、設置農家が有機性廃棄物を施設で処理して発生量を増加させたバイオガスをボイラによって熱に変換して発酵槽を加温し、余剰ガスを外部で直接利用する方法を受け入れる可能性を示せた。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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