京都バイオサイクルプロジェクト 高効率メタン発酵技術開発(第1報)
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概要
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京都バイオサイクルPJ(平成19~21年度)における高効率メタン発酵に関わる技術開発では、メタン発酵によりBDF製造過程での副生グリセリン廃液の有効利用を図るとともに、超高温可溶化技術を組み合わせることでバイオガス回収量の向上と発酵残渣・発酵廃液発生量の低減が可能な都市型バイオガス化システムを構築することを目的とした実証実験を行っている。本報では分別収集ごみによるバイオガス化実証運転結果、超高温可溶化技術導入効果の検証結果および副生グリセリン受入投入システムの安全性検討結果について報告する。「生ごみ等の分別収集モデル実験(京都市実施)」にて収集した家庭生ごみを京都の実証プラントに受け入れて長期運転を実施し、アンモニア阻害等の問題なく安定した処理ができた。超高温可溶化技術の運転実証を行い、目標値であるバイオガス発生量20%増、有機性残渣の発生量50%減、排水処理量50%減を達成した。副生グリセリン受入投入システムで揮発するガス中のメタノール濃度は最大3.4vol%で爆発限界(5.5vol%)以下となり、安全面で問題がない事を確認した。
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一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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