膜分離を伴う溶媒抽出による廃潤滑油の再生処理
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概要
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現在,潤滑油は多岐にわたって使用されており,国内で年間105万kLの廃潤滑油が発生している[1].発生した廃潤滑油の大部分は再生重油等燃料などへサーマルリサイクルされており,再生潤滑油としての再生割合は約7%に留まる.今日において白土処理,硫酸処理などの廃潤滑油再生処理方法が実用化されているが,簡便さ,経済性,環境性を考慮するといずれも多くの課題を抱えている.本研究で提案する膜分離を伴う溶媒抽出による廃潤滑油再生処理は,溶媒抽出の際に使用する有機溶媒のほぼ100%がプロセス内で循環するため省資源であり,残渣は廃油中の不純物成分のみであることから廃棄物を低減できる.さらに有機溶媒の沸点(100℃未満)程度の低温プロセスで運転可能である.このような利点を持ち合わせた提案プロセスの実現のため,本研究では廃潤滑油の膜分離を伴う溶媒抽出に関する不純物除去特性を実験的に検討した.
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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