パイロット規模の膜分離活性汚泥法による余剰汚泥の好気性分解に関する研究
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概要
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排水の生物処理において、余剰汚泥の処理・処分費が処理コストに占める割合が高く、搬出汚泥の削減が課題となっている。本研究では、食品工場排水処理施設の余剰汚泥を処理対象として、パイロットスケールの膜分離バイオリアクター(消化槽:500L、膜分離槽:350L、膜:平膜型MF膜、膜細孔径:0.4μm、有効膜面積:3.2m2)を用いて汚泥の好気性消化特性を検討した。1日の余剰汚泥供給量は33.2~44.4Lとし、SS供給負荷量を変化させた。SS供給負荷量が0.043kg-SS/ kg-MLSS/日において約60%のSS削減率が得られた。このとき、処理水の平均TODは50mg/L以下であったが、平均T-Nは205mg-N/L、平均T-Pは131mg-P/Lであった。しかしながら、T-Nの95%以上がNO3-Nであり、T-Pも85%以上がPO4-Pであった。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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