亜臨界処理による有機物分解の挙動に関する研究
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概要
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本研究は、有機性廃棄物の効率的処理さらには資源化への利用を目的とし、生物学的手法によるメタン発酵での液化工程のさらなる短縮化を図るため亜臨界により前処理の最適処理条件について検討するものである。特に今回は、模擬生ごみを試料とし亜臨界処理条件による固形分減少率および溶液中のTOC、有機酸の挙動について検討を行った。結果より、固形分減少率は処理温度の上昇に伴い増加し、処理温度280℃で固形分減少率は約66.1%を示した。溶液中の有機物濃度は120℃が33.9g/lと最も高くなった。また、処理温度を上げるに伴い低下傾向を示し、280℃では16.6g/lと最も低い値となった。有機酸濃度は処理温度200℃が28.8g/lと最も高く、200℃以上では低下傾向を示した。また、pHは有機酸濃度の増加に伴い低下し、処理温度200℃で最も低いpH4.1の値を示し、処理温度200℃以上では上昇傾向を示した。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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