UASB法による生ごみ可溶化液のメタン発酵処理におけるSS濃度の影響
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概要
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上向流嫌気性汚泥床(UASB)法による生ごみ可溶化液の長期連続メタン発酵処理実験の実施と、懸濁性浮遊物(SS)濃度基質がUASB処理に与える影響を検討することを目的とし、実験を行った。275日間のUASBリアクターによる有機物負荷2.5~9.5 kg-COD m-3 day-1で運転された生ごみ可溶化液のメタン発酵処理において、95%以上の良好なCOD除去率を維持することができた。高SS濃度に調整した生ごみ可溶化液の処理では、リアクターに供給されたSS分の90%以上が除去された。しかしながら、バイオガス生成量が増加しなかったことから、供給されたSS分は短期間では分解されることなくUASBリアクター内に蓄積していることが示唆された。基質のSS濃度を450 mg L-1程度にすることで、長期間連続した生ごみ可溶化液のUASB処理が可能であることが示された。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
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