ショッピングセンターから排出される乾燥食品残さを肥料に用いたサラダナの養液栽培法の開発
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
食品廃棄物を窒素肥料として活用することを目的に、ショッピングセンターから排出される乾燥食品残さを肥料に用い、有機質肥料の養液栽培法(篠原,2006)でサラダナの栽培を行った。順調にサラダナを栽培でき、食品廃棄物の有効利用の基礎的技術を確立できた。この方法では栽培は湛液式で、環境負荷は全くない。有機質肥料として食品残さを用いると、養液中の硝酸イオン濃度の減少という問題が起こった。食品廃棄物は複数の固形物から成り分解が難しいため、難分解性の有機物を餌に脱窒菌が繁殖し、その活動によって硝酸イオンは窒素ガスとして養液中から失われたと考えられた。そこで脱窒菌の繁殖と脱窒を抑えるため、固体成分をろ過することによって、養液中に難分解性有機物と高硝酸イオン濃度の共存しない環境を創ったところ、硝酸イオン濃度が低下することなく、サラダナの栽培に成功した。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 論文
- 最終処分場におけるコロイド溶液を用いた自己修復型ライナーシステムに関する実験的検討
- LCA手法による家庭系生ごみ処理の地域システム評価 : コンポストの普及率等の実際的条件を考慮した分析
- 厨芥を対象とした水蒸気ガス化に関する基礎的研究
- 生ごみバイオガス化施設におけるメタン回収量, 環境保全性, 経済性の検討
- アンケート調査による北海道における牛ふん尿の自動撹拌式堆肥化施設とバイオガス化施設の設置効果の解析