もやもや病に対する頭蓋外内血行再建術における生体吸収性プレート/チタンプレートのハイブリッド使用による頭蓋骨形成
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概要
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もやもや病に対する血行再建術は確立した手技であるが, 創傷治癒不全などの非神経学的合併症回避の方法については報告が少ない. もやもや病43例 (10~62歳 ; 平均38.9歳) に対する直接・間接血行再建術 (47半球側) において, 生体吸収プレートとチタンプレートを併用して頭蓋形成を行った. 観察期間中 (平均13.8カ月) に創傷治癒不全や創部感染などを生じた症例は認めなかった. 固定部周囲の遅発性炎症反応などの生体吸収プレートに特有の合併症も認めなかった. 本法により頭蓋骨固定の強度を保ちながら, もやもや病に特有の菲薄化と潜在的乏血を伴った皮弁に対して愛護的, 整容的な長期的効果を期待し得るものと考えられた.
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The Japanese Congress of Neurological Surgeons | 論文
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