市街地空間内の大気汚染物質濃度に街区形態と二分子化学反応が与える影響に関するLES
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概要
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建物高さ及びその変化に関して異なる3種のストリートキャニオン空間において、化学反応性を示す大気汚染物質の拡散現象を対象としたLESを実施した。二分子化学反応モデルを解析に組み込み、街区底部から発生する一酸化窒素(NO)と上空風に含まれるオゾン(O3)の輸送及び反応現象を再現した。汚染物質の反応性と街区形状は、物質が滞留する街区空間内における濃度予測に多大な影響を与えた。建物高さの増加とともに汚染物質の滞留時間が長期化することで街区空間内において生成物が最も高濃度になった。一方、建物高さが非一様な場合には換気が促進されNO及び生成物質濃度は低下するものの、上空風に由来するO3濃度は高濃度となった。
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一般社団法人 日本風工学会 | 論文
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