風洞実験に基づく超高層建物の多層層風力による風応答特性:(その1) 風洞実験により得られた風力性状の評価
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概要
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近年,免震建物の高層化や履歴型制震部材の普及や実用化に伴い,風荷重に対して,弾塑性範囲における応答評価の必要性が高まっている.時刻歴応答解析による風応答評価は,定常確率過程のモンテカルロ法による評価であり,応答値は多数の統計量として扱う必要がある.風応答評価手法として,三角級数モデルによりシミュレートして作成した模擬風力波形を用いて,アンサンブル数が応答のばらつきに及ぼす影響について検討している.しかし,風力のばらつきが応答およびエネルギー入力に及ぼす影響を詳細に検討した例は少なく,不明な点も多い.また,信頼性の高い風応答評価を行う為には,模擬風力波形に比べ,空間的な相関の分布が自然風により近い風洞実験結果を用いる必要があると考えられる.本報その1では,まず風洞実験により得られた層風力からモーダル風力を算出し,その性状を検討する.
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一般社団法人 日本風工学会 | 論文
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