風車の発電性能に与える大気乱流の効果
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概要
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集風構造体を用いて流入風を増速させ発電性能を向上させる「つば付きディフューザ風車」が実用化された.500W機のフィールド試験の結果,風洞でのSmooth Flowに比べ,自然風中での発電性能が向上した.そこで本研究では自然風中の乱れが風車の発電特性に影響を与えていると考え,風速・風向変動や異なった乱れ強さ,乱れスケールを持つ様々な風の中で,風車の発電量,トルクを評価し,大気乱流成分が風車の性能特性に与える影響について検討した結果,脈動風中と一部の乱流中では出力が向上し,風向変動風中では低下するという知見を得た.よって野外において風車が的確に風向変動を捉えることができれば,自然風中で出力が向上する可能性が示唆された.
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一般社団法人 日本風工学会 | 論文
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