無線通信を利用した強風下の構造物振動計測システムの実用化:送電鉄塔振動試験における無線伝送システムの評価
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概要
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強風下における建物の振動計測は有線ケーブルを使った方法が一般的であるが,ケーブルの建物内外での設置など,多大な労力と経費を要し,設置に時間がかかるため,台風進路にあわせた臨機応変な対応などが難しい。無線計測システムが多くの利点を有することは言うまでもないが,台風時など過酷な気象条件下や送電鉄塔の高電圧線下での計測データにどの程度の信頼性を有するかはこれまで検証された例がない。本報は,高圧送電線下での鉄塔振動試験データから,有線と無線システムによる塔体加速度記録を波形,標準偏差,パワースペクトルなどの物理量で行った比較検証を報告する。現行の無線システムは,無線距離200m程度,高圧送電線下での環境,10m/sの強風下においてほぼ有線システムと同様の信頼性があることがわかった。
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一般社団法人 日本風工学会 | 論文
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