複雑地形上のガス拡散に対する数値予測手法の開発:その2 野外観測を対象にした場合
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概要
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本研究では筑波山周辺にて行われた野外拡散試験を対象に,LESモデルに基づく数値解析を用いて拡散場の予測を試みた.解析条件としては一定風向の場合と,風向変動を考慮した場合の計算を行った.また,解析結果と野外拡散試験結果を比較することによって,より現実に近い拡散場の予測法についての検討を行った.その結果,以下の知見が得られた.まず,一定風向の解析結果では拡散場への地形効果の影響は捉えることができるが,高濃度分布の時間変化を再現できないことがわかった.これは野外拡散試験結果と大きく異なる.一方,風向変動を考慮した場合,高濃度分布の時間変化と分布位置,濃度分布の広がりに関して一定風向の解析結果を大きく改善し,野外試験結果を良好に再現できた.
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一般社団法人 日本風工学会 | 論文
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