風洞実験による木造層塔建築の風力の評価:― その2 層風力 ―
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概要
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木造層塔建築の風による被害報告で顕著なのは部分的な損傷であり、部分的な被害から大きな損害につながることが多い。しかしながら木造層塔建築のどの層に大きな力が加わるのかの研究は今までにない。そこで本研究では、層毎に分解できる模型を薬師寺東塔・法隆寺五重塔・法起寺三重塔の3つ用意し、風洞実験により木造層塔建築物の風力係数を層毎に測定した。その結果、風向方向風力係数は層毎に対してあまり変化はないが、鉛直方向風力係数は最上層で上向きに最下層で下向きに力が加わり、中間層ではあまり力が働かないことが確認された。
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一般社団法人 日本風工学会 | 論文
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