2004年に九州を襲った台風の突風特性
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概要
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2004年は,九州に4つの台風(T0416,T0418,T0421,T0423)が相次いで接近・上陸し,強風による構造物被害が発生した。T0418は多くの観測点で統計上の極値に近い風速値を観測したものの,1990年代に構造物に多大な被害をもたらした大型台風(T9119,T9313,T9918)と比較すると,被害は少なかった。 1990年代の大型台風の特徴の1つとして,強風域においても高い突風率を維持したことが挙げられる。 本研究では,広域高密度風観測ネットワークNeWMeKを用いて,2004年と1990年代の台風の突風率を比較した。その結果,2004年台風の突風率は,風速30m/s以上の強風域で,1990年代の大型台風の突風率よりも小さいことを確認した。
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